伝わる祈りの気持ち
玉本奈々の作品の本質は、ひたむきな心の発露である。自身のこと、生きること、そしてその先にある平和な世界をも見据えている。
どの画面も、鮮烈で豊かな色彩、大胆で装飾的な構図だが、逆に、見る者を静かに包み込み、人それぞれに、いろいろな思いを喚起させてくれる。
玉本は今回、大作「対話T」対話U」を仕上げた。祈りにも似た、やすらぎの気持ちが伝わってくる。平和を願う市民の皆さんに、ぜひ見ていただきたい展覧会だ。
あさご芸術の森美術館
館長 伊藤 照哉
平成26年度 大阪府枚方市 平和の日記念事業企画展
「玉本 奈々−向き合う時間」パンフレットより
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